脳内宇宙の開示

日頃考えていることを書きます。

裏優しいの発見

 

寒いっすね。

寒い時って沁みませんか、他人の優しさ。

寒さという逃れられないストレスに苛まれているせいか優しい言葉を聞くと泣きそうになってしまうことありますよね。

先日自分が他人に言った優しい言葉を思い返して泣きそうになりました。

 

 

優しいってすげーいいですよね。というか無いときついっすよね。

好きなタイプは?と聞いて優しい人って答えるの本当に意味のない問答だと思うんですよ。いや、優しくない人が好きな人いないって。みたいな。

きのこの山のほうが好きか聞くのくらい意味がない。みんなきのこが好きに決まってんだろ。

 

あるいはサディズムを勘違いした人は「優しくない人の方が好き」って言うかもしれないですね。残念ながら優しさのないサディストはもれなく全員リョナラーです。殺されるのも時間の問題かと。

 

 

 

 

まあ話を戻すと、優しい人ってとても憧れるのでそういう人格を作り上げたいんですけど、じゃあ優しくなるってどうすりゃいいの、と。

もしかしたら「簡単だよそんなん道で荷物持ってるおばあちゃん助けて電車で席譲ってさつきちゃんに傘貸してあげたらそれが優しさだよ」と言うかもしれないが、世の中には偽善などという質の悪い言葉があるもので、それらは偽善と言われてしまうかもしれない。

じゃあ本当の優しいって何???となるわけです。

 

 

ここまで話ひっぱってきてあれですが、簡単な話真の優しさって日常的な気遣いの積み重ねだと思うんですよ。どうしても優しくない心の持ち主が急に優しいことをして好感度をとろう!とか思い立っても何をすればいいかわからないから、おばあちゃんを助けるのって優しいっぽくね!?ってなると思う。まあ実際助けたら優しいってことになるんじゃないですか。僕そんなことできないし。

でも、そんな大それたことで無くても、例えば落とした消しゴムが遠くに転がってしまった時に拾いに行ってくれたりとかを何回かされたら優しいなってなると思う。

 

我ながら例がすげー可愛い。ごめんこれくらいしか思いつきませんでした。

 

 

 

日常的な優しさの積み重ねは間違いなく真の優しさだ。

しかし、これらの真の優しさの裏にもう一つの優しさが隠れている。

それは優しい人を認めてあげる優しさである。

これを持っている人間の人格は理想的な形をしていると思う。

本人は相当苦労しているかもしれないけどな。

 

正直この優しさの存在に気づけたのもつい最近だ。

たまたま近くにいたから見つけることができた。

包み隠さず言うと私もある程度優しい人間だという自負を保持しているが、そんなのでは到底敵わないほどの気遣いが必要であることに気づいた。そして、自分の優しさとはこういう裏で優しい人たちによって支えられて存在しているのだということにも気づいてしまった。まあ大抵裏の優しさを持っている人間は普通の優しさも保持しているのだが。

 

 

正直者はバカを見るとよく言われる。そして学生という身分ではただの優しい人がお金を支払われるに値するほどの仕事を無償でやっていたりする。

HR長やら何とか委員会やら部長やら何やらかんやら。

責任問題まで突きつけられあれこれと努力させられるのにリターンはすげー少ないケースも少なくない。

それに耐えられるのはその努力を、優しさを認めてくれる人がいるからではないだろうか。優しい言葉をかけてくれるからではないだろうか。

もちろんそれくらい大きな事であれば私もお礼を言い、その努力を認め、サポートにつくこともあるだろう。しかしそれを日常の小さな優しさに対して行えるかというと怪しい。というより多分できない。その優しさに気づくことができない。

 

 

きっと裏優しい人は他人の優しさに心から感謝している人なのだと思う。実際に優しさの恩恵を受けていることを感じているからそんなことができるのだと。

もしそうであるなら、優しさと裏優しさは一つのサイクルをなしていると言える。

優しさを受けた裏優しい人がその優しさを認め、認められた優しさはまた優しいことをするというサイクル。

「優しい」という単語が多すぎて何を言っているのかわからない。それだけ平和なサイクル。

今の世間では明らかに裏優しいのほうが供給が少ない気はするけどね。

 

 

 

私はそんな裏優しさが欲しい。そこに偽善が存在するはずがない。そんな周りのことに気遣い、他者の細かい優しさに気づける事が偽だというなら偽善という言葉のほうが間違っている。

まあ私の優しいということについて精いっぱい考えたうえで優しくなりたい!という考えは偽善かもしれないけど。

それはそれでよし。

 

 

え?優しさについて考えるのも優しいことだって??

あなた、優しいのね。